5月最初のウォーキングは、鳥取から🏜️「偶然の宝石箱や〜💎」で始まりました。
雨予報の朝。ホテルのチェックアウトまでゆっくり過ごしていたら、いつの間にか空が晴れていた。観光案内所に飛び込んだら、100円のバスがあった。次の便まで3分だった。
全部、たまたまです。
でも、たまたまが重なって、最高の数十分になりました。
計画しなかったから、出会えた景色がある。
そんなことを教えてくれた、5月の鳥取城跡の話です。
ホテルの朝、雨が止んだ
宿泊していたホテルのチェックアウトは11時。
朝から雨模様だったので、10時まで入れる大浴場(人工温泉)でゆっくりして、朝ごはんもしっかり食べて、ホテルライフを満喫しました。
さて、外に出てみようか。
駅の観光案内所で「鳥取城跡まで行きたいんですが」と尋ねると、
「バスが20分おきに出ていますよ。100円で乗れます。」
そして、こう続けてくれました。
「晴れてきましたね。あなたたちは持っていますね。」
なんだか嬉しくなって、地図と時刻表を受け取ると、次のバスまであと3分。慌ててループバスに飛び乗りました。
気づけば、本当にいい天気になっていました。
そして本当に、100円で城跡まで辿り着けたのです。
鳥取城跡を歩いた数十分
バス停に降り立った瞬間、お堀から鯉が1匹跳ねた。
歓迎されているんだろうか、なんて思いながら入り口へ。
そこに「ふるさと」の石碑がありました。昨日、どこかの駅で流れていたような……。作曲家の岡野貞一は鳥取県出身で、「おぼろ月夜」「春の小川」「もみじ」「春が来た」など、誰もが知る唱歌を数多く作った人です。
大人になってからピアノを習っていた頃、先生の伴奏でこれらの唱歌を歌う機会がありました。子供の頃とは違う、なんとも感慨深い時間でした。いいものです。
入り口を抜けると、両側に鳥取県立博物館と仁風閣。訪れた時は仁風閣が長期休館中でしたが、今回の目的は城跡です。先へ進みます。
城門は立派で、趣がありました。
そして、急な階段。
高齢になると登るのが大変になるだろうと直感的に思いました。だから、今のうちに登っておこう。そう思えたのも、ウォーキングを始めてからの変化かもしれません。
城跡まで上がると、芝生が広がっていました。2本の松が天に向かって聳え立ち、鳥取の市街地が一望できます。反対側は山で、青々とした木々が生い茂っていました。
少し強めの風が吹いていて、若葉がなんとも絶妙な音で迎えてくれました。
鳥も何種類かいて、それぞれの声で元気よく鳴いていましたが、姿は見えない。声だけが、あちこちから聞こえてくる。
雨予報だったおかげで人も少なく、風と雲と鳥と山と、見晴らしのいい景色の中で、私の五感はしずかに研ぎ澄まされていきました。
気持ちのいい、数十分でした。
帰り道と、城跡が教えてくれたこと
もう少しいたかったけれど、帰りのバスの時間があります。
急いで降りると、バス到着まであと3分。
またしても、ちょうどいい時間でした。
桜の木が何本もあり、満開の時期に来たら、どんな景色だろう。また来る理由が、ひとつ増えました。
帰りのバスは循環バスで、行きとは違うルートで鳥取駅へ。
鳥取の街中をゆっくりドライブしながら、サクッと観光までできてしまいました。
気分は上々。ウォーキング幸福指数、爆上がりです。健康資産も、しっかり増えました。
友達がこんなことを言っていたのを思い出しました。
「山が笑っている!」
新緑の季節の山を見て、そう表現したのです。
鳥取城跡から見えた山も、確かに笑っていました。
笑っている山を感じると、こちらまで幸せになる。
幸せホルモンが、自然と溢れてくる気がしました。
計画していなかった数十分が、こんなにも豊かだった。
これからが、いちばんいい。